ベトナムの農業農村開発省によると、茶の栽培は全国33省で行われ、その面積は約12万5000haに達する。国は茶をコメ、水産物、コーヒー、天然ゴムなどとともに輸出奨励品目に加えており、ベトナムのメディアも茶の輸出状況を節目ごとに報じている。
ちなみにこの茶輸出に関しては、2005年の時点で2010年の目標輸出額を2億ドルと設定している。
また現在ベトナムでは、茶を「健康志向の飲料」として再評価する消費者の動きがあり、食器用洗剤、歯磨き粉、清涼飲料水などで茶の成分を取り入れた商品が定着している。これらの商品では、茶とライムの混合が好まれているのも特徴的である。
こういった“茶”の動きも、輸出量とはまた別にベトナムにおける消費者動向を探る意味でも興味深い。