ホーチミン市人民裁判所は7月26日、過去最大規模の国外人身売買事件で逮捕された、チャン・ティ・ミー・フォン(35歳)、Tsai I Hsein(中国籍)、ファン・ティ・ホン・イェン(35歳)、ファン・ヴァン・ロン、ティウ・リエン・フーに禁固6?12年、罰金1,000万?5,000万ドン(約625?3,125ドル)の判決を言い渡した。
2005年末、ティエンザン省公安はマレーシアへ売られたHさんの告訴状を受理、これが組織摘発のきっかけとなった。
4年前ベトナムに入国したTsai I Hseinはフォンと結婚、当初二人は台湾人男性とベトナム人女性の結婚仲介をしていたが、まとまらないことが多かったため、いくつかの組織を通じ、マレーシアとの連携組織網を作った。
2005年4月27日、フォンはマレーシアへAさんを売り1,100ドルを受け取っている。最初の取引では400万ドン(約250ドル)の赤字だったという。その後夫婦は外国人との結婚願望がある貧しい地方の女性を集める組織を作った。
同意した女性達をホーチミン市へ連れて行きロン、フーに渡す。そこからイェンら数人がマレーシアに連れて行き、年齢や容姿により1,500?2,000ドルで売る。マレーシアへ行く前に処女膜再生手術を受ける場合もあった。
女性を買ったマレーシア人は、バーなどで売る。買うのは主に病気の男性や高齢者、不遇な環境にある男性で、試しに1週間ほど同居した後、合わないと判断され返されることもあった。
女性が暴力を受けたり、売春宿で売春を強制されたり、夫の暴力や性的関係の強要に我慢できない女性がタイ経由陸路で逃走し、不法入国で逮捕されるケースもあった。
この組織は逮捕までに18回に渡り女性88人を売った。法廷で被告らは 国際結婚を望む女性の助けをしただけで儲けはない述べた。だがこれに対し検察官は、結婚仲介というのは品物のように人を売買する行為を隠すための言葉だと非難した。