ハノイ市レ・タイン・トン通りの自然科学大学(ハノイ国家大学)生物科に属する生物学博物館は、1926年にインドシナ初の生物学博物館として設立された。
19世紀末から収集されたベトナムの動植物の標本数十万点が保存されており、世界各国の元首や科学者、博物館から寄贈されたものも多い。
同博物館に収蔵されているハゼの標本は、天皇陛下がまだ皇太子であった1976年に博物館に寄贈されたもので、博物館には魚類では6,207点の標本が収蔵されている。
同じく尾長鶏の標本は2012年に秋篠宮殿下が贈られた。ほか哺乳類では136種2,507点の標本があり、ベトナムに生息する哺乳類総数(300種)の45.3%を占める。