3月8日、ハノイのベトナム展示見本市センターで開かれた『日本さくら祭り』を風雨のなか訪れた人には、失望した人が少なくなかったようだ。たった1本の桜の木を眺め、いつも通りの催しが行なわれただけだったからだ。
日本とベトナムの若者による、よさこい、コスプレ、日本食エリアなどは、来場者の心をつかめなかったようだ。日本から持ち込まれた桜の枝を組み合わせて作られた1本の“桜”にも、多くの人があまりに粗末な印象を受けた。
実行委員会によると、桜の木が1本にとどまったのは、数百人が群がり、枝を折ったり花を摘んだりすることがないようにするため。今年、本物の桜の周辺には警備員やボランティアが配置され、枝を折ったり花を摘んだりする人がないよう、絶えず注意していた。