米大手新聞社McClatchyは5月23日、ホーチミン市の米国総領事館で非移民ビザの審査を行っていたMichael T. Sestak氏が、ビザ発給の詐欺と収賄の罪で訴追されていることを伝えた。
ネットワークは複数の国にまたがり、ビザ取得のために7万ドルを支払ったベトナム人もいた。同氏は数百万ドルを手にしていたと見られる。
『Tuoi Tre』紙が得た情報によると、Sestak氏(42歳)は2010年8月からホーチミン市の米国総領事館で勤務し、非移民ビザ部門の長を務めていたが、昨年末に突如帰国している。
McClatchyによると、米国ビザの取得はかなり難しいが、Sestak氏の審査は甘かった。2012年5月1日?9月6日、米国総領事館では3万1,386件の非移民ビザ申請があり、却下率は35.1%だった。
だがこの期間にSestak氏は5,489件を扱い、却下率は8.2%、帰国直前の2012年8月は3.8%に過ぎなかった。
McClatchyによると、Sestak氏は10日ほど前に南カリフォルニアで逮捕された。国務省外交保安部の捜査員Simon Dinits氏の証言によると、Sestak氏の共犯者はビザが5万?7万ドルで取得できるなどと宣伝していた。共犯はある多国籍企業のベトナム事務所責任者1人を含む5人で、いずれもベトナムに住んでいる。1人がベトナムや米国在住の人間にビザ取得を宣伝し、他の共犯者が申請書の準備を手伝い、Sestak氏が商人する手はずとなっていた。