タインホア省クアンスオン県クアンチュン村で、グエン・バー・ソンさんが妻子を殺し、自殺する事件が発生した。
ソンさんの母グエン・ティ・ヴァンさん(60歳)は、「29日の夜10時頃には夫婦で娘と遊んで、楽しく笑ってたんだけど。ソンの兄の家で寝てたら、家の前で声がして『こっちに来て嫁と孫の最後を見てよ。死んじゃった。みんなで国道1号線に来て、僕の死体を嫁と子供と一緒に埋めてね』って。それで飛び起きたんだけど……」と声を詰まらせながら話した。
叔父グエン・バー・ロアさんによると、ソンさんは2010年に結婚、今年はじめに最初の娘ができたばかりだった。最近は、近くの水産加工場で働いていた。
同僚によるとソンさんは、サッカーEUROで職場で賭けをしていた。1,000万ドン(約500ドル)以上賭けで負け、金を厳しく要求されていることを知った母と妻は、200万?300万ドン(約100?150ドル)を借り、支払いにあてるようソンさんに渡していた。「八方塞がりになって、こんなバカな行動を選んだのかもしれない」とロアさんは言う。
ロアさんがソンさんの家に行ったときには、妻ハーさんも子供もベッドで寝ているようで、電気もついていた。だがよく見るとハーさんの手と首には、乾いた血の跡があり、2人が死んでいることに気づいたという。公安が検視を行い、ソンさんの娘の首からは紫斑が見つかった。国道1A号線でソンさんは、頭に重傷を負った状態で遺体で見つかった。