最高人民裁判所は、殺人の罪に問われていたグエン・フー・ヴァンの控訴を棄却、死刑を確定させた。行為が悪質で、本人も何度も更生に送られているが、更正する様子もなかったため、裁判所は減刑を認めなかった。
2011年10月5日、ヴァンと友人は、招待されていないにもかかわらず、同じ地域に住むタインさんの結婚式に参加した。夜中、ヴァンは式に参加していた2人の青年と口論になったが、周囲が制止し、ヴァンらはその場を後にした。その後ヴァンは、民家からはさみを持ち出して、友人を引き連れて式に戻ると、先ほどの青年を何度も突き刺した。被害者は搬送されたが、亡くなった。制止しようとした住民1人が刺され、ほかの人々はプラスチックの椅子を使ってヴァンを叩き、はさみを取り上げた。
捜査の結果、ヴァンが精神病を偽っていたことも分かった。ベンチェー省人民裁判所は3月、死刑と、被害者に対する1億1,200万ドン(約5,600ドル)の賠償を言い渡していた。その後、ヴァンと被害者家族が控訴し、減刑を求めていた。