ホーチミン市6区公安は3月15日朝、殺人罪でズー・キム・リエン(45歳)を緊急逮捕した。被害者はリエンの夫でフーラム交通警察隊に勤務するチャン・スアン・チュエン中佐(50歳)。
捜査によると、激しい借金取り立てと、離婚されても財産分与されないことを恐れたリエンは、3月11日に睡眠薬10錠と注射器を購入し、自宅に隠した。
12日早朝、チュエン氏が酔って帰宅し眠っているところ、睡眠薬を注射し昏睡状態にさせた。6時過ぎ、リエンは薬局で5ccの注射器と殺虫剤1本を購入し、チュエン氏の尻と口に殺虫剤を打ちつづけ、死亡させた。
13日朝、フーラム交通警察隊は家族からチュエン中佐の急死について連絡を受けたが、チュエン氏が非常に元気であったことから疑問を感じた。連絡後リエンがすぐにチュエン氏の遺体を納棺するなど不審な点も見られたため、警察は捜査に乗り出した。
検死の結果、死因は毒物であることが分かった。家宅捜索では大量の注射針と不審な液体が入った瓶が見つかった。