窃盗犯逮捕に加わったことで、キエンザン省フーコック県に住むグエン・ヴァン・フンさん(66歳)一家6人のうち5人が、窃盗犯とその仲間に刃物で切り付けられ、重傷を負った。
12月12日夜、フンさんが畑に出ると、隣の畑の電気モーターを取り外そうとしている明かりが見えた。フンさんはすぐに家に入り、近所の2人に声をかけ、捕まえることにした。しかし犯人は、盗んだモーターを置いて逃げた。
犯人はモーターを取りに戻るだろうと踏んだフンさんは、近所の5人と明け方まで番をしていたが、結果は得られず、2人を残し、他はいったん自宅で休み、あとで交替することになった。
はじめに番についたのがフンさんとその息子トットさんで、10分ほどしたところで犯人は1人の女を伴って戻ってきた。このときフンさんらは、犯人が同じ村落に住むチャン・ミン・タンであることに気づいた。フンさんはいったんは犯人を捕まえたが、タンはそれを逃れ、女とともに走り去った。
その日の昼、タンは2人の仲間とバイクでフンさんの家を訪れ、無言で手を出した。犯人らの暴力に妻リーさんは膝を突いて、やめるよう懇願したが、犯人らはフンさんを切りつけ続けた。豚小屋の方に逃げ出したフンさんを追いかけ、気を失うまで刃物を使い棒で殴った。逃げ出したトットさん、ほかリーさんと2人の子どもにも手を出し、犯人は家にいた人間が全て倒れるのを見て逃げて行った。
13日15時までに犯人3人のうち1人が逮捕されたが、ほか2人は現在も逃走中だ。