ホーチミン市人民裁判所は8月22日、ダットヴィエットt鉱物開発社の取締役会長ハー・ドゥック・ズンに対し、詐欺罪で16年の禁固刑を言い渡した。
ズンの被害者である会社社長ら2人は、逮捕逃れなどの依頼金として、約10億ドン(約5万ドル)を騙し取られた。ただ裁判所はこの2人が被害者ではあるものの、違法行為を目的に金銭を渡したとし、10億ドンあまりの没収を命じた。
2010年10月、ロックビンフー観光社のグエン・ミン・トゥアン社長が、捜査機関に出頭を要請され、逮捕される可能性があることを知り、ズンは、安全保障機関の幹部で、さまざまなコネがあり、便宜をはかることができると持ちかけた。トゥアン社長は計4億8,000万ドン(約2万4,000ドル)を渡した。
同様にホーチミン市に住む女性チャン・ティ・キム・トゥーさんは、兄が賭博に関わり逮捕されたため対処を依頼、ズンは5万ドルを提示し、トゥーさんは計3万ドルを渡したが、ズンが何もできなかったため、被害者らが訴えた。