刑事判決執行・司法補助警察総局のカオ・ゴック・オアイン局長は、7月1日から全国で、死刑の銃殺執行を中止することを認めた。替わって刑事判決執行法に基づき薬殺が導入される。
オアイン局長によると、同法を案内した政令草案は政府に提出し意見聴取を行っている。公安省も、薬殺による死刑執行実施提案をまとめているところで、各省の刑務所に刑場が整備される。
■外国人死刑囚の遺体引き受けは母国外交機関の確認要
死刑囚の家族は、遺体や遺骨を受け取ることができる。執行前に家族らは、村級人民委員会の確認のある申請書を作成、初審の裁判所長宛に遺体の引取りを申請するが、死刑囚が外国人の場合、申請書は死刑囚の母国の在ベトナム外交代表機関または所管機関の確認を受け、ベトナム語に翻訳しなければならない。
申請書には、受取人の氏名、住所、死刑囚との関係を明記し、治安や環境衛生面等での要求の履行、および費用の自己負担を誓約しなければならない。
初審の裁判所長が、遺体受け取りの可否を書面で申請者に通知した上で、執行後には省級公安刑事判決執行機関、軍区級刑事判決執行機関が、受け取りを申請者に伝える。遺体引き取りは、通知から24時間以内に行い、これを過ぎても引き受けに来ない場合は、判決執行機関が遺体を埋葬する。