1日に、スポーツ界から2つの悪いニュースが流れた。ひとつはゲアン省の空手道のコーチが麻薬売買で逮捕されたもので、もうひとつは、サッカークラブ・ビンズオンの元コーチ(現ゴーダウ競技場組織委員長)マイ・ゴック・コア氏が、同クラブが1対4で敗戦したことで厳しく批難され、観客に暴力を振るったことだ。
しかしベトナムのスポーツ界で、こういった事件は初めて起きたものではない。
2008年にはダナンのアスリート育成センターでダン・ドン・ハイ所長が、ブンチャック・シラット(インドネシア武術)のユースチームのコーチを業務停止処分としたことがある。女性選手から、強姦行為があったとの告発状が出されたからだ。
この事件は、件の監督とその妻が訴えを取り下げさせることに成功し、さらにその分野のトップが、その女性がチームから離脱することを「認めた」ことで、秘密裏に解決された。
2005年には、かつてベトナム選抜チームのメンバーだったハノイのドンダー体育・スポーツセンターの空手のコーチが、強盗で逮捕されている。
サッカー界でも、非文化的な行動、より正確に言うならチンピラ的行為が、ますます増えるようになっている。
マイ・ゴック・コア氏が、スタンドで客に手を出したことは、何も特別なケースではない。AFF Cup 2010でも、試合が始まろうかというときに、ディフェンダーのニュー・タイン選手が、スタンドの客に向かっていこうとした。
後のメディア上での説明によると、観客からヤジを飛ばされて、非常に腹が立ったということだ。ほかに選手が観客にケンカを煽った出来事もあった。
また金メダルを2度獲得したことがあるゲアン省の女性空手選手は友人を殴り、それを撮影しネットに流した。昨年10月26日には、ボーカット体育・スポーツセンターで児童へのわいせつ行為で、セパタクローの選手が逮捕されている。中国武術の選手も強姦で逮捕されている。