ホーチミン市のバス車内でスリを働き、人を刺した犯人2人が釈放された。トゥドゥック区公安は、被害が200万ドン(約105ドル)に満たないこと(実際は8万ドン[約4.2ドル])、また被害者の負傷度も11%に満たないことを釈放の理由にしている。
この2人のスリを捕まえることを手伝った人たちは逆恨みを恐れることになり、一般市民も、凶悪な窃盗犯に対しあまりにも緩い法律に、恐怖を感じなければならない。
ただ法律は緩いわけでなく、それを機械的に運用する人間がいるだけだ。傷害事件に関しては、負傷度合いだけが犯罪行為を確定する根拠ではなく、その他さまざまな要素を考慮しなければならない。
今回のケースでスリたちは、ヤクザのような行為をして、凶器を使って善人を攻撃した。これは、犯人には凶器を使って人を殺傷する明確な意思があったということであり、この2人の行為は、刑事立件に十分な根拠があるのではないか。