経済平和研究所(IEP)は2010年の世界平和度指数を発表した。これによるとベトナムは149カ国中38位で、2009年より1ランクアップした。東南アジアではマレーシアの22位、シンガポールの30位、ラオスの34位に続く順位。
最も平和度が低かったのがイラクで、ほかソマリア、アフガニスタン、スーダン、パキスタン、イスラエル、グルジア、チャド、コンゴ民主共和国が、暴力の起きる危険性の高いグループに入っている。
最も平和度が高いのがニュージーランド、アイスランド、日本、オーストリア、ノルウェー。米国は85位で中国の80位、キューバの72位よりも下位となっている。
IEPによると、現在の世界は昨年と比べ平和度が下がっており、原因のひとつに経済危機がある。明るい点としては、中東地域の軍事支出が低下したこと、アフリカのサハラ以南の小規模武装グループの活動が少なくなっていることがある。
IEPでは、軍事支出や社会不安、人口に占める服役囚の割合など23の指標を基に評価している。