ホーチミン市ではいま、自動車教習に対する非常に高い需要があり、教習生は試験を受けるまでに、書類納付から1年ほど待たなければならなくなっている。
バックホア職業訓練校によると、現在最も人気で、最も長く待たなければならない免許証がBとCのクラス。業務として9人乗りまでの乗用車、積載量3,500kg以下のトラック等の運転が可能なB2クラスでは、教習生は少なくとも書類を納めてから10カ月は待つ必要がある。
だが今年初めの納付なら12カ月近くは待つことになっていたそうで、「今は多少なりともよくなった」と同校幹部は言う。ただ積載量3,500kg以上のトラックおよびB1・B2を網羅するCクラスの免許は、さらに長い期間待たねばならない。同校の場合なら1年以上になるという。
この状況について各教習所は、教習所の対応力に制限がある中での教習生急増のためと説明する。
例えば、教習車1台につき、3カ月を超えるひとつの教習課程は10人までしか扱ってはいけないとされており、各教習所はひとつの課程を終えてから次を始めるが、その一方で申込みは相次ぎ、これを断ることもできない。結果、市内の教習所は軒並み、「待ち」を大量に抱える事態となっている。状況改善に向けたひとつの方法として、教習所の車両を増やすことがあるが、すると今度は教官の採用で問題が出る。
なおホーチミン市交通運輸局の運転免許管理室によると、この需要を多少なりとも解決するために市は、12区やホクモン県などに新たに4つの教習所を設立した。だがそれでも、需要には対応しきれていない。