最近ハノイに行く機会があり、ノイバイ空港の輸送サービスが、価格も安定してとてもよく管理されていると思った。
飛行機が着陸すると、客室乗務員は乗客に、空港から航空会社のバスが出ており、料金は2万5,000ドン(約1.5ドル)というアナウンスがあった。その言葉通り、空港を出るとそこには2台のバスが待っており、ほかに16人乗りのベトナム航空のミニバスも客を待っていた。ハノイ中心部まで2ドルだという。
ホーチミン市に帰って、空港ターミナルを出れば、独占営業権を持つエアポートタクシーに乗らなければならない。車に乗ってメーターが動くのを確認すると、まもなく運転手が、「到着したら運賃の30?40%の追加代金を頂きます」と言ってきた。理由を尋ねると、毎回空港側に車両の乗り入れ代金を払わなければならないという。その運転手いわく、空港側も、タクシーの乗客から追加料金をもらうことを認めているという。
家について、メーターの運賃は10万ドン(約6ドル)ほど。これに運転手は4万ドン(約2.4ドル)の追加料金を提示してきた。腹は立ったが、払う以外に方法はなかった。
数日後、友人の見送りのためタンソンニャット空港に行った。タクシーを降りると、エアポートタクシーに乗りたくない人たちが待っていた。しかし彼らは、空港の警備員によってそれを阻止されてしまった。
タンソンニャット空港はベトナムの大空港なのに、なぜノイバイ空港のように、市中心部までバスを固定価格で運行せず、明確な案内もないのか。タクシーは、利用者が信頼と安全を感じる業者を選べるようにするべきだ。現在のような市場経済のなかで、不正を働いたり信頼のおけないタクシー業者は、ただちに淘汰されるからだ。