ホーチミン市公安当局は6月5日、爆発物を使用した銀行、ホテル強盗未遂事件を解決したことを発表した。
4月末以降、ホーチミン市1区のDong A銀行とVietcombankには、5万?10万ドルを渡さなければ爆弾を仕掛けるという内容の電子メールが送られていた。
メールの内容はすぐに公安に通報され、捜査が始まった。しかしメールは外国にあるサーバーから送られたものだったため捜査は困難を極めた。その後、同じく1区のLegend、Caravelle、New Worldの3つのホテルにも同様のメールが送られた。
5月初め、Legendホテルの従業員がトイレに爆発物があるのを発見し、同時に犯人から犯行を知らせるメールが送られた。
脅威を感じたホテル側は、取引に応じることをメールで犯人に返信した。残り2軒のホテルも10万ドルを1万?2万ドルにするようメールで交渉し、犯人がこれに応じた。金銭の受渡し場所に指定してきたのは1区ファングーラオ街区のブイヴィエン通りで、2万ドルを渡した際に、捜査員が現行犯逮捕した。
取調べに対し逮捕されたヴォー・アイン・トゥアン(22歳)は当初、自分は外国側組織の代理人であり、メールとチャットでやり取りしていただけで組織の正体は不明と供述していた。しかし捜査員がトゥアンの自宅から爆薬や工具を発見し、自分がやったことを認めた。
高校卒業後、ホーチミン市へ出てきたトゥアンは職を探したが、オンラインゲームにのめり込み借金で首が回らなくなり、金を脅し取ることを考え、ネットで爆弾の作り方を勉強した。公安によるとトゥアンが所持していた爆薬は、違法に魚を獲るときなどによく使われ、手に入りやすいものだった。