先日、3歳の女児が虐待を受けたというニュースに多くの人が涙した。同業者が写真を送ってくれたが、まだ片言しか話せない3歳児の身体中に深い傷跡があった。
虐待はこれが初めてではなかった。近所の人々も、女児が何度も殴られ、縛られていたこと、尖った物を身体に突き刺されたことを知っている。足の腱や指先は切断され、身体は弱りきっていた。しかしこの境遇から助け出す者はいなかった。
ハノイで家政婦をしていたビンさんも、10年もの間虐待を受けていた。彼女は近所の親切な老婆のおかげで逃れることができたが、隣人のほとんどは、知らぬ顔だった。
一体なぜなのだろう。悪を恐れていたのか、巻き込まれるのを嫌ったか、それ以外か…。しかしこのような人情を失った行為こそが、自分を守る術を知らない、あるいはその可能性のない運命を踏みにじっているのである。