ベトナムで仕事を始めて4年が経った。もともとベトナム語は流暢ではなかったが、日常生活に支障はなかった。なぜなら私は外国人、多くの人が助けてくれたからだ。
初めてバイクに乗った日のことはまだ覚えている。私にバイクの乗り方を教えてくれる見知らぬ人たち。交通事故に遭った人を、救急車が来るまで自分の知り合いのように介抱する場面にも何度も出くわした。もしベトナムを離れたら、私はとても懐かしむだろう。ここでは、知り合いであろうがなかろうが、誰もが私に関心を示してくれる。
ベトナムに「欠点」があるなら、それは仕事の中だけ。旅行業界で働いているので、レストランや大型ホテルと接する機会が多い。私たちが好まないのは、約束を守らないこと。例えば、一部のホテル経営者は、契約書に従わず繁忙期に客室料やサービスを勝手に変更する。これは特に外国の旅行会社の心配の種となっている。
10年前、観光客としてこの内情を知らずにベトナムを訪れた際、この平和な国に好感を抱いたものだ。しかし現在、仕事で訪れ、ほんの少し内側を知ってからは、私のベトナムに対するイメージに少しばかり影響している。ベトナムの美しいイメージ持ち続けるためにも、これ以上このような「欠点」がないことを望んでいる。