5月31日午前0時、ホーチミン市1区グエンビンキエム通りの動植物園からチュンヴオン高校までの85mの区間で、大胆な方法による電線盗難事件が発生した。
現場には幅1?1.2m、深さ1?1.5mの正方形の穴が12カ所開いており、地中にあった4本の電線が切断され、穴の中には銅線のカバーが散乱していた。
目撃者の話では、夜半になり車から30人ほどの作業員が降りてきて、ロープを張り、歩行者に注意を促す標識を立てた。作業員らはコンクリートカッターを使い地面に穴をあけ、シャベルで掘り進めた。これを見た周辺の人々は、何かの工事だと思っていたという。
午前1時半、パトロール中の公安が工事の許可書の提示を求めたところ全員が逃げ出したが、うち4人を逮捕し、すべての道具を押収した。
半月ほど前にもグエンティミンカイ通りの端から動植物園までの220mの区間で、同様の手口で電線が盗まれていた。
サイゴン電力によると、盗難にあった区間の電線は老朽化したことから新しい線が3mほど離れたところに敷設され、現在は使われていなかった。
盗まれた長さは220mと85mの各4本で計1,220m。1mの銅線はおよそ4kg、廃棄物回収の相場は銅線1kgあたり10万ドン(約6.3ドル)で、総額5億ドン(約3万1,250ドル)相当になる。