公安省麻薬犯罪捜査警察局(C17)は5月13日午後、コンテナ2本に詰められた大麻樹脂8トンを押収した。ベトナムの公安が押収した量としては過去最大。
C17のグエン・アイン・トゥアン局長によると今年はじめ、クアンニン省公安が麻薬を海路でベトナムを経由し各国に運ぶ大規模な組織があるという情報を掴み、C17との共同捜査を開始した。
4月末、この外国人グループがパキスタンを出港した衣料品のコンテナ2本を中国とカナダへ輸送するためにチュアヴェー港へ一時入港させるという書類を提出した。
4月22日、このコンテナはチュアヴェー港に入港したが、奇妙なことに外国人グループはこの後すぐに出国した。30日、グループは再入国し荷物を受け取ると、コンテナをドンフン国境から中国へ入国させるためモンカイへ向かわせた。
この2本のコンテナが国境の倉庫エリアを出たところで当局が調査に入り、ジーンズで覆われた大麻樹脂が詰まった400個のダンボールを発見した。鑑定により麻薬の陽性反応が出たため中国とインドネシアのパスポートを所持する5人を緊急逮捕した。
国際価格では大麻樹脂はキロ約1万ドルで、押収された8トンでは計9,000万ドル近くになる。公安省はこの件について、今後関係各国の警察と協力し捜査を進める。また今回の摘発に功績のあった組織に合計5,000万ドン(約3,125ドル)の報奨金を出すことを決定している。