ハノイ市警察は9月17日、Techcombankの財産を横領したとして同行元幹部ファム・チー・ヴィン(1977年生)を起訴した。
ホアンキエム支店金庫担当だったヴィンは、自ら管理する金庫から約13億ドン(約8万1,000ドル)相当の国債を横領、他銀行に持ち込み担保にし、金を得た疑いがもたれている。
事件は6月、同市タイホー区の客が3億6,100万ドン(約2万2,560ドル)分の国債を同行から受け取った時に、債券の入っている袋を開けると、中身が全てただの紙であったことで露見した。債券はヴィンが管理し、封印していたものだった。
ヴィンは発覚の2日前から休みを取っており、発覚時に同支店が連絡したときにはすでに逃亡していた。同じ客の債券約9億2,000万ドン(約5万7,500ドル)と8,000ドル相当の被害も見つかっており、同支店は6月14日、この行為をハノイ市警察に訴えた。
7月23日になりヴィンは警察に出頭、債券をVP銀行ハノイ支店とチュォンズォン支店に持ち込み、証券購入のため金を手に入れたことを認めた。返却するにも金がなく、理由をつけて休んだ上、逃げたという。ヴィンの家族は、横領した金額をすべて捜査機関に提出している。