ハノイ市公安当局は9月4日、ハノイ市や北部各省にトラ、クマ、象牙の膏薬を供給していた拠点を摘発した。
公安当局はタインスアン区タインスアンバック集合住宅区にあるグェン・ティ・タインの借りる家で、トラを解体していた2人の膏薬職人チュー・ヴァン・ビェンとグェン・ドゥック・ティエップを現行犯逮捕した。
家の外でトラの膏薬作りが行われ、中にはできあがった膏薬が置かれていた。公安は、切断されたトラの体や2頭分のトラの手、多数のクマの手を冷凍庫で、その他多数のコブラを漬けた酒瓶や1mほどもある象牙4本、牛の頭部、角がついたままの鹿の頭部などを発見している。
捜査員によると、トラはどれも250キロほどあるもので市場価格は1頭あたり3億ドン(約1万8,500ドル)程度、ミャンマーからタイ、ラオスを経由しベトナムに持ち込まれたものとみられる。
公安当局はタイン、ビェン、ティエップとタインに希少動物を提供していたと疑われるチャン・ヴァン・デーを逮捕、タインはトラの膏薬を1個650万ドン(約406ドル)程度で販売していた。