『おしん』『スチュワーデス物語』『星の金貨』『1リットルの涙』に比べれば、現在放送中の日本のドラマは“ホット”ではない。それでも視聴者の関心を集めている。
日本のドラマの強みは、ホームドラマや恋愛ドラマ。社会が発展しても変わらず存在する人間の価値、それを極めてシンプルに伝える。ベトナム人の文化・生活にも合った、やんわりと教育的要素を含んだ多数の教訓や経験でドラマは成り立っている。それが、『花嫁のれん』の嫁姑関係であり、『もう一度君に、プロポーズ』の深い夫婦愛である。
ホーム・恋愛ドラマのほかにも、サイエンスフィクション『JIN -仁-』や、日本の若者のリアルな生活に迫った『全開ガール』などもある。
他国に比べ日本の俳優は、有名でも若くも綺麗でもないが、現在放送中のドラマは巧みな演出で視聴者の関心を集めている。
韓国や中国のドラマが溢れ、視聴者が日本をはじめ新しいドラマを受け入れやすい、という面もあるかもしれない。日本のドラマは、緻密なシナリオ、多様なテーマ、美しい風景といった長所があり、“ゴミ”はめったにない。