日本とベトナムの国交樹立35周年を記念して、日越友好ゴルフ大会が開催された。両国のビジネスマンが互いを知り、親睦を深める良い機会となった。
5月27日朝6時30分、ビンズオン省ソンベーゴルフ場には100名を超える両国のゴルファーやタイ、マレーシアなど地域各国の大使館員らが集まった。
両国の友好関係強化という目的のほか、収益金はすべて川や水路を超えて通学する子供のために橋を建設するなどの慈善事業に寄付されることから、多くのゴルファーが積極的に参加した。女性ゴルファーの姿もあり、女性の部の優勝者でニアピン賞も獲得したトー・ウエンさんは、妊娠6週間ながら1日中、ゴルフ場での日差しにひるむことなくプレーした。
ゴルフはいまや、緊張の続く仕事を終えた後のリラックスに恰好のスポーツとなった。ヴァンタイン社のチュオン・カイン・ロン副社長は「すがすがしい空気のなか美しいコースに立つと、仕事からの開放感を感じることができます。ゴルフ場に来ることは最善のストレス解消方法で、健康増進、英気を養うことにもなります」と話す。
大会関係者グエン・ヴァン・ロイ氏は、「ゴルフをするときは仕事の心配を忘れるものですが、コンペを通じて話をするなかからビジネスの関係も生まれるのです」と話す。ゴルフ場で契約書を交わす人はいないが、実際にここから多くの契約が生まれている。
大会を通じ国内のゴルファーは他国のプレーヤーと交流し、経験を分かち合う機会を得た。スポンサーの1社であるミンフオン社のダン・ティ・ミン・フオン社長は「ベトナムへ投資する日本企業へ両国の関係が良好であるというメッセージを伝えたいと思っています。それによって両国の発展に利益となる多くの事業が生まれるからです」と話した。
大会の後、ホワイトパレス会議センターで両国の政府関係者が出席してのゴルフトーナメントの表彰式と、着物・アオザイのファッションショー、音楽の生演奏など両国の特徴的な芸術演目を多数盛り込んだ催しが行われた。開幕の挨拶で坂場在ベトナム日本大使は「これが両国民の友好をより深く、強固にする意味を持つことを願っています」と述べている。