およそ8,500万の人口のなかで、これまでに航空機を利用したことがある人は50万人程度――Pacific Airlinesのルォン・ホアイ・ナム社長は、4月20日に行われたベトナム民間航空業界に関するセミナーのなかで、このように発表した。
ナム氏によると、国内線利用率はベトナムでは20人に1人にすぎないが、インドネシアでは10人に1人、マレーシア・タイでは5人に1人となっており、オーストラリアでは1人あたり年間2回の国内線利用がある。
現在ベトナム国内では、ベトナム航空、Pacific Airlines、ベトナム航空サービス社(VASCO)の3社が活動しているが、VASCOはベトナム航空傘下企業であり、実質的には2社しかなく、国内の航空需要に対応しきれていない。
航空機数も両社ともに不足している。またPacific Airlinesは、航空券価格の上限制度を撤廃し、需給ニーズ・競争原理に基づき、企業に価格決定権を与えるよう提案している。