航空会社協会は4月13日、ベトナムで航空事業を行う各社が、ベトナム航空局、財務省に対し、空港での各種サービス料の値上げについて陳情したことを明らかにした。
陳情書によると、南部空港局のタンソンニャット空港におけるVIPルーム使用料は1人あたり15ドルから32ドルに引き上げられ、北部空港局における駐機場での旅客輸送料は、1便あたり45万ドン(約28ドル)から480万ドン(約300ドル)に、旅客手続き料は1便あたり98万ドン(約61ドル)から651万2,000ドン(約407ドル)に引き上げられた。
中部空港局でも、手続きカウンターのサービス料が1便あたり98万ドンから580万ドン(約363ドル)に引き上げられ、貨物牽引車サービスが1時間あたり20万ドン(約13ドル)から80万ドン(約50ドル)に、駐機場における旅客輸送サービスが1便あたり45万ドン(約28ドル)から430万ドン(約269ドル)になった。
指摘しなければならないのが、この値上げが通常の改定プロセスを経ず、唐突に発表されたことだ。
ある航空会社幹部は、国内空港の各種地上サービスは現在独占状態で、航空各社はサービス提供会社を選ぶ余地がない。このため料金の引き上げも受け入れるしかない状況だと話す。
ベトナム航空会社協会(VBAR)のドゥオン・チー・タイン会長は、この各種料金は地域各国より非常に高いもので、適用前にさらなる協議が必要だとしている。
競争法によると、独占状態にある分野の各種サービス料は国家機関による監視、承認を得る必要があり、サービス会社は料金を自主決定できない。
しかしながら今回は、空港側の自主判断で、ベトナム航空局が適用している料金表の規定水準を超える改定がなされた。新料金では、航空機からターミナルへの100m前後の旅客輸送料として一人あたり3万ドン(約1.9ドル)近くとなっているが、ベトナム航空局の規定では同2,400ドン(約0.15ドル)となっている。